遠投カゴのパターン                                   
  自作から市販カゴの改良・改造のパターン

遠投カゴ(ハンドメイド)

市販遠投カゴ改良・改造版

ロケットカゴ改造版

 ・飛距離では、このタイプが一番
 ・旧型番が廃版になり入手不可。
  ※新型番も入手が困難みたい。
 ・製作に手間が掛かるのが難。

 ・遠投シャトル(S)タイプ改造版
 ・使用しているのは外形のみ。
 ・改良と改造は2段階。
 ・オキアミを使用する時のみ

 ・複数の穴が遠投には不向き
 ・コマセの飛散防止が必須
 ・錘は本体収納に変更
 ・オキアミを使用する時のみ

  ・遠投カゴのコスパ重視版
  ・改造する手間は短時間
  ・部材は、Mサイズを使用
  ※写真は部材2サイズ使用

 ・容量:約29ml
 ・内径が細い為、オキアミ不可

 ・容量:約42ml
 ・内径が太く、オキアミまで対応

 ・容量:約42ml
 ・内径が太く、オキアミまで対応

 ・容量:約18ml
 ・部材のサイズにより異なる。

  遠投カゴは、自作・市販改造での共通課題は、カゴ錘とコマセ量によるバランスを重視すること。

  よく言われるのが、軽い錘は飛ばない!と思っている人は、試していない、

  軽い錘は、カゴの形状などを含めコマセ量とのバランスが重要になります。

  軽い重いの境は、カゴ錘8号未満か・以上かだと思います。適合竿だと3〜3.5号程度です。

  形状と錘とコマセ量を一体として、遠投カゴのバランスが取れていないと、綺麗な放物線を描けない=飛ばない。

  4号竿でもカゴ錘10〜12号で十分な飛距離が稼げます、それ以上重いと竿を振り切るにによりパワーを必要とします。

  カゴ錘を使分けるなら、浅棚か深棚かか、ただ竿を替えるのは面倒でしょうから1本に絞る人は多いと思いますが。。。

  筆者は、3.5号竿でとにかく軽い竿を選択しています。


  加筆、20210915 iPhone13 の発表があったので下記はその背景に気になる点をブログにもアップしました。

  釣具メーカーの製品仕様書を見ると、遠投かご釣りの錘負荷は載せていますが、何を基準にしているか?曖昧です。
  何をとは、どのカゴを使い&その容量を基に、カゴ錘が何号までが対応しているか?
  釣具メーカーと仕掛けメーカーの暗黙の了解?
  そこで容量を確認しましたが、あくまで水での容量を計測したものです。
  水は、 1cc ≒ 1g ですから、一つの目安になると思います。
  以下、参照!




   シャトルとYOZURIの容量がほぼ同じになっていますが、異なる点があります。
   シャトルは素材に浮力がありますが、YOZURIの素材には浮力がなために浮力材を中に固定されています。
   上記のYOZURIのカゴ内部にも元の浮力材を最小限までカットしての容量での比較になります。

   それにしても42gは錘11号強、ただ径が太いのでコマセにオキアミを使う時には必要な大きさだと思います。
   アミコマセな25〜29g程度でも、釣果は変わらない。
   普段は、自作カゴで軽快に、オキアミが必要な時だけ42gタイプで十分ですが。。。

   遠投カゴのバランスを考えた時、おそらく必要にヒントになるはずです。

  遠投カのバランスチェック

コマセが入った状態を想定してバランスチェック

コマセ重量相当に錘35gを上蓋内に入れてます。


  追記、
   よく竿を振り切れと言いますが、「振り切る=振り下ろす」ではなく、前方45〜50度前後で「振り止める」です。
   ヘタルとは、材質の劣化です。

  素材・部材の浮力テスト(確認)、水中でカゴの状態

  カゴは、投げた瞬間からは、

  (1)飛行中から着水、カゴが上下一体となって飛ぶこと。

  (2)着水から棚に届くまでの状態、下蓋が下降時の水圧により上方へ押し上げられ続け上蓋と一体で棚へ届く。

  (3)棚に届いた時の状態、カゴの上蓋が上方へ引き上がり、下蓋は下方へ落ちて行く。


  素材・部材の浮力を確認し、カゴ完成時の水中での状態が下記右側(良い例)の状態になることを確認する。

  外形や部材を整え組み立て段階で、ペットボトルで試し不具合の有無を確認してから、各部材の固着をする。

素材・部材の浮力テスト(確認) 良い例 : 水中でのカゴの状態(共通)
  遠投カゴのダメな例

下蓋内に空気が残り浮いてしまうケース

上蓋に浮力が無く沈んでしまうケース


  市販の遠投カゴを改良。

パワーがあれば、大幅な改良をしなくても飛ぶ。
筋力がない&体力もない、だから考えた市販カゴの改良ですわ。
 大きめのカゴが必要な時がある。
付け餌やコマセのサイズや容量を考えるとね。。。
問題は、市販カゴに軽い錘6〜7号を付けた時の弱点。
 まぁ〜色々とあるけど,、上にあげた内容から。
1、飛距離が伸びない。
2、深棚を狙うと、沈下スピードが遅い。
※通常は、3〜4ヒロ前後なんだが、深棚は15〜20m前後。
そこで自作カゴからヒント?、気が付かなかっただけの話。
 錘の重さは変えず、形状の改良ですわ!!!
 1、市販カゴの選択。
 2、市販カゴの基本改良。
 3、市販カゴの形状変更。






  1)市販カゴの選択と基本改良

 YAMASHITA 遠投シャトル (種類選択)
  ・サイズが、「S」と「M」があるけど、「S」を選びます。
  ・天秤付きは、かご釣り初心者には煩わしさがなく良いうけど、あくまで初心者向け。
  ・錘の号数は、使わないので何号でも構いません。
  ・本格的始めるなら、かご本体を改良するので付属品物は無用です。
   ※ 価格は、アマゾンで調べています。


改良前 改良後
YAMASHITA 遠投シャトル Sサイズ 左側 : 天秤付き・右側 : 天秤なし


 2)市販カゴの基本改良

 シャトルは、全て解体して本体のみを組み立てます。
 再組立てに必要な材料は、
  ・ステンレス棒(芯棒 : 1.8〜2.0mm) ※投げた時の勢いでの変形を防ぐ為、2.0mm が良い。
  ・シモリ玉 ※カゴが着水時に上部毛へ跳ね上がった時にカゴの先端を潰さない為に必要)
  ・カゴ錘( 〜12号) ※写真は真鍮製シンカーを代用。 ※4号竿でカゴ錘10号前後で飛距離は出せます。 
  ・瞬間接着剤 ※下蓋の固着・カゴ錘と芯棒の固着・シモリ玉と芯棒の固着

 組み立てに必要な道具
  ・カッター ※下蓋の解体に使用。
  ・丸ペンチ ※芯棒の輪を作る
  ・1.8〜2.0mmのドリル ※シンカーのセンター穴は芯棒の太さと錘の内径を合わせるに使用。
  ・電動ドリル ※シンカーの内径が足りない時は、芯棒の太さに合わせてドリルで削ります。









  遠投シャトルの改造  ※一般的 難易度 : 小〜大販カゴ

  市販されている遠投カゴは、どれも一長一短、迷わずこれを奨めます。

  コマセにオキアミも使えますが、本体サイズは「S」で十分です。

  改造ポイントは、

  旧バージョン : 芯棒の交換と錘の付け替え、+天秤仕様

  新バージョン : 旧バージョンから、錘の変更と外形の面取り行った。
 

(旧)芯棒・錘を交換

(新)芯棒・錘の交換+面取り
元パーツ   ステンレス棒(芯棒) :
2.0 〜 1.8mm
シモリ玉 : サイズ
: M/Φ7.5 ・ L/Φ9.5
内錘 :
ナツメ錘 : 0.5号(1/16 oz)
カゴ錘(シンカー) :
〜 28g・35g

  YAMASHITA の遠投シャトルの基本改造

 ・ヤマシタの遠投シャトルは、3個のパーツから構成されている。
 ・上蓋(1)と下蓋(2)、下蓋の中に錘が入っています。
 ・下蓋を解体すると、左記のようになります。





 ・下蓋を解体方法は、
  僅かな隙間にカッターの刃を挟み込み慎重に接着剤を剥がす。
 ・下蓋の蓋にあたる部分を剥がすと中に錘があり、取り除。く





  組み立て時に、行う改良点

 1)上蓋の支柱管を調整してカットします。
 2)カット長は、下蓋の支柱管の凸高分。
 ※上蓋をぐらつかせたい時は、全部をカット。





 1)素材に浮力があり、水中で浮き上がるの錘を付け直す。
 2)下蓋の上浮き上がり防止とグラつきを抑える為に錘を付ける。
 3)下蓋の浮力より大きい小さいナツメ錘0.5号を固着させる。








カゴ素材に浮力がある為、
・沈下時は下方から水流で蓋がしまった状態で棚に届く。
・棚に届いた後、下蓋の浮力以上の錘を付けないと下蓋が開かい。
・下蓋が開かなければ、コマセも針も外へ出ない=不良カゴ
 ・下蓋に付ける錘の重さ次第、下蓋が開く秒数に差が出る。




 2−1)市販カゴの形状変更


改良前 改良後
遠投カゴ 6〜12号



  【 上記左側 】 オリジナルを解体し改良した基本形、カゴ錘はナツメ錘をカットし使用、鉛錘はブツケルと変形するがネック。
           ※改良工程は、上記参考、芯交換は必須です。
  【 上記右側 】 改良版のブラッシュアップ、改良版の外形の面取りとカゴ錘のを真鍮製に交換し抵抗を極力軽減。
           
           ※錘のセッティングは、






改良前 改良後
  ・赤枠内の段差をフラットにする。
  ・上記の赤枠部分の出っ張りを削り取った状態。
  ※上下のかごを組み合わせた状態で段差を削。
  ※凸を無くすことで、空気や水の流れをスムーズにする。
  ※凸は、空中や水中での乱れを作る。、水中での水流
  ※面取りはドリルや研磨機などの工具を使ってますが手間掛り過ぎ。




  ◎ 使用する遠投シャトル(素材)

  自作カゴは、径が細いのでアミコマセでも普段は問題なしですが、
  オキアミをコマセに詰め替えた時は、オキアミの量が少な過ぎる為、シャトル改を使っています。
  そこで、錘が軽いとバランスが狂うので、約10号を乗せようかと思ったら、錘が収まらず更に改良してみました。
  個人的は、自作カゴがメインなので出番は少ないですが、少し大型の青物狙いでしか出番はないですけどね〜!
  釣り場で機会を逃すよりはマシか。。。
   1)シャトルの基本改造
   2)シャトルの側面の面取り : 空中・水中での抵抗軽減
   3)シャトルの下部(錘収納部)の改良お

 1)遠投シャトルの基本改良: 芯棒と錘・他の交換
 ・カッターやドライバーなど使い分解する。
 ・下蓋内の中錘を外します。
 ・下蓋を解体、加工する前のの状態。
 ・外側から見た穴のサイズの比較
  ・右側 : 加工前
  ・左側 : 加工後
 ・加工方法
   右側 : 加工前
   左側 : 加工後
 ・穴は、錘35g用に加工
 ・加工方法 :
  ドリル他を使い、外側と内側から均等に削る。
  穴を中心の羽の様なものに注意し均等に削る
  錘の外径と穴の内径の 誤差は、約1mm程度。



  ・加工後の錘位置の比較
   右側 : 加工前
   左側 : 加工後
   加工後は、錘位置が奥まで収納されます。
  ・空中や水中で、
    錘が下蓋部分から飛び出さないのがベスト。
    錘が飛び出ても、下蓋がぐらつかないこと。


  カゴ錘を装着した位置の比較


 ・錘の調整は、錘が完全に飛び出ないギリギリのところで芯棒に固着させます。

 ※上記の写真は、錘が収納された状態を見る為に仮セットしたもので注意して下さい。

 ※錘を芯棒に固着させる前の注意点!!!

 ※上蓋の上部にあるしもり玉は、カゴが着水時に当たる衝撃の緩和を行う為のものです。

 ※シモリ玉と上蓋カゴの距離は、錘の円柱部分の長さと同等にセットします。

 ※錘の配置については、遠投自作カゴを参照のこと。

 今回、使用した錘

 

 錘35g(約 9.4号) 外径 約16.5mm弱

 ※錘などは、いつ廃盤になるかわからないので、ストックした方が良いと思います。

 カゴも、数個まとめて購入し、一つ一つ加工した方が良いと思いますが。

芯棒 2 mm 錘35g(約 9.4号)
外径 約16.5mm弱
錘28g(約 7.5号)
外径 約14.5mm弱
  参考 : ブラスバレット お徳用 一覧



  遠投カゴに使う錘に関すること
  遠投カゴ釣りに最適な錘負荷
  遠投竿の錘負荷
  メーカー表示だけ見ても、錘なのかカゴ(コマセ含む)が不明記いなっています。
  実際の錘負荷とは、これ試さないと分かりづらいと思います。
  例えば、
  メーカー表示の竿の適合錘負荷
   ・3号竿 : 最小6 〜 最大12号
   ・4号竿 : 最小8 〜 最大16号
  だいたい上記の範囲での表示だろうと思います。
  上記の適合錘負荷にカゴやコマセの重量は含まれるのか?
  明快に表示しているメーカーは無いと思います。
  結論から、
  飛距離からみた適合錘負荷は、錘+カゴ ≒ 最大適合錘負荷。
  具体的には、
  3号竿で錘負荷最大12号であれば、3.75(1号)X12号≒45g
  この45g+コマセ重量が、飛距離が伸びている感じです。
  もっとも、ハンドメイドの遠投かごでの飛距離です。
  4号竿のかご錘は、10〜12号で十分な飛距離が出せるはずです。
  市販カゴでは、コマセ容量が倍になるので、バランスをとるうえで錘負荷を増やすと、
  私の場合は飛ばなくなります。
  遠投かご釣りでかご錘は、重くした分だけ飛距離が伸びるか?
  私の結論から、答えは「No,」です。
   ※ 抵抗とバランスと他細部

  遠投カゴ用の「かご錘」
  カゴ釣り専用の竿の錘負荷は、錘の表記があるだけで、けっこう曖昧な気がします。
  カゴ本体重量+錘重量+コマセ量(重量)
  カゴ本体のサイズにより、コマセ量も異なって来ます。
  過程は省略しますが、
  カゴ錘は、竿の最大錘負荷より小さい錘を使う。
  3号竿なら、自作カゴで錘5〜最大7号前後で十分に遠投が可能です。
  市販カゴに同じ重さの錘を使うと、自作カゴの2倍のコマセが入る為、余計に重くなります。
  私の場合は、重くなった分だけ振りが重くなる為、自作カゴの飛距離より縮みます。

  下記は、遠投カゴを作り始めた2007年頃からのカゴ錘の変遷(左から右の順)です。
  飛距離が伸び始めたのが、2008年後期からの右から25g・28gの2個です。


  何の錘かというとシンカーです。
  初期は鉛のシンカーでしたが、右2つは鉄製・真鍮製です。
  違いは、鉛製は外形が凸凹(変形)しやすいので滑らかさがない。
  25g鉄製と28g真鍮製の違いは、どちらも滑らかですが、ストローク長です。
  シンカーは、気に入ると纏め買いをするので、鉄製の方は以後廃版に、真鍮は2018年時点でも販売されてます。
  ストローク長が長い方が、コマセを詰め込む時に入れやすく、短いと入れにくいです。
  錘1号≒3.75g
 センターの穴径 約 2.0 mm ※芯棒の直径 2.0 mm  センターの穴径 約 2.5 〜 3.0 mm ※芯棒の加工が必要
バレットシンカー
1/1oz (28g)
約 7.46号
穴径 2.0mm
ブラスバレットシンカー
1・1/4oz (35g)
約 9.3号
穴径 2.0mm
バレットシンカー
1oz(28g)
約 7.46 号
穴径 3mm
ワームシンカー
1oz(28g)
約 7.46 号
穴径 2.5mm

  上記、左側左2製品 :
  センターの穴は、2mm弱になります。
  芯棒に 2mm を使う場合は、ドリルの芯を 2mm にして削り直して使います。
  私の場合は、芯棒 1.8mm では投げた時に芯棒が歪む為、芯棒は 2mm を使っています。
  シンカーのセンターの穴の径と芯棒の太さは、同じであれば問題なく瞬間接着剤で固着出来ます。

  上記 右側2製品 :
  右側2番目 : 胴長約 25 mm、穴径 約 3.0 mm 、穴を加工する芯棒を加工する必要がある為、断念しました
  右側1番目 : 胴長約 30 mm、穴径 約 2.5 mm、穴か芯棒の微調整が必要&胴長部分の面取りが必要です。
  ※ +作業の加工が必要になり、奨めません。
  ※ 鉛は、変形するのでこちらも奨めません。

  カゴ錘
  カゴに用いる錘です
  胴は円筒&先端は円錐(下記左側)の様な形状の錘を使用します。
  錘の胴部分の長さが、カゴの上下のスライド長になります。
  注意したいのは、カゴの長さとコマセ重量とカゴ錘のバランスです。
  コマセを詰めた状態で、カゴのバランスが錘側にないと、空中でバランスを崩します。
  また、錘が軽いほど、カゴの先端よりにバランスが来るように錘の幅と長さを考えます。
  ※ カゴと錘のバランスについては、自作カゴの製作を参考にして下さい。


◎赤い線の範囲について、

 1、円柱(筒状)であること。 ※以下、胴長と呼びます。
 2、胴長の長さは、カゴが上下に開く間隔になります。
 3、胴長が長い方が、
    ・コマセを入れやすい。
    ・オキアミなど大きめをコマセにする時など。
 4、胴長が短い方は、
    ・錘をセットする際に下カゴとの工夫や微妙性が必要。
 芯棒


 カゴの芯棒の太さ : 1.8〜2.0mm
 私の場合は、2.0 mm を使っています。
 理由は、投げた時に変形した為です。
 飛距離 80 m 位なら1.8 mmで大丈夫です。
 ステン棒の強度にもよると思いますが。。

 天秤用は、2種類で構成。
 軸棒 : 1.4〜1.6mm、枝棒 : 0.6 〜 0.8 mm

 N.T.SWIVEL ステンレスライン



  遠投カゴ(自作・改造)の基本形状寸法・作製手順・構成パーツ                  

 カゴの基本的な形状はハンドメイドを始めた頃からかわっていません。

 錘をカバーする下蓋と錘の隙間が、1.0mm位になった程度です。
カゴ初期 誘導天秤付きカゴ 右)カゴ中期 コマセ並量タイプ
左)カゴ後期 コマセ増量タイプ


  遠投カゴ 自作パーツ
 イレクターのパターンは2つあり、外観の違いと内部の構造の違いがある。

左:入手不可 ・ 右:在庫限り?

左:入手不可 ・ 右:在庫限り?
外形上の相違点 内形上の相違点

  2種類のイレクターの違い
  ◎写真内右側: グレーは入手可能なイレクター、 多分ですが生産終了で在庫限りではないかと思います。
   ・外形がおおまかな八角形になので、最初の面取りに苦労するかも、面取りが済めばあとは通常通り加工次第。
   ・内形は、円錐に違いの肉厚部分を削りとれば終了。

  〇写真倍左側 : バニラ色は既に廃番(生産終了)と入手不可。
  ・外形は円柱の為、最初から円錐形に加工すれば基本作業は終わる。本体が円柱&先端が円錐の為、加工がし易い。
  ・内形は、奥先端部分に格子を削ずり落とす。

  作業手順や工程を考えると、手間はどちらも似たようなものです
  カゴ1個を作るのにイレクターは2個必要、加工ロスは単体&組合せなどで毎回約20%前後見込んでいる。
  イレクターの在庫が少ないようで、作るならストックを考えて購入して置いた方が良いと思います。
  


  自作遠投カゴパーツ、イレクターの基本サイズ・キャップ・専用接着剤

イレクタージョイントJ-50B S
 
レクターキャップ J-145S

イレクター専用接着剤
 カゴ1個製作に2個必要 下蓋に装着1個必要  下蓋とキャップの固着に必要

加工時のロスは、20%前後かな?
妥協が大きければ減るけど。

(拡大表示)
芯棒


  自作遠投カゴの基本寸法


全長16cm位です。 カゴ(上蓋・下蓋)の全長、約9.5cm
錘の長さにより下蓋の長さも変わります。
 加工前と加工後の寸法です。 ※形状はではありませが、似てくると思います。



 カゴは、上部と下部を同時に作ります。
 理由は、
  ・上下の外径の寸法の誤差を減らす。
  ・全体の形状の修正。
  ・錘の長さとバランスの兼ねない。
   以上ですが、基本的な注意点です。






 カゴ下部の製作工程でのポイントは、
  ・錘の長さ
  ・錘の外形とカゴの穴のサイズ調整
  ※隙間がありすぎると、飛行中にカゴ下部がぶれる。
   =抵抗が増える。
  ・錘の重さと太さとのバランス。
  ※錘については、製作工程で後述します。


 





  遠投かごの基本形状・構造・寸法は、上記の通りです。
  形状は、上記写真を参考にすれば同様のカゴが作れます。
  3Dプリンターも手頃な価格に下がっています。
  最初の設定と試作が完了すれば、あとは自動で作れる。
  時間ロスは極端に減らせます。

  それでもハンドメイドにこだわる人は、工具を参考。










  卓上ミニ旋盤を使ったセッティングの手順


(1)ドリルチャックを装着する


(2)イレクターをそのまま装着してはダメ!




(3)必ず、加工を始める前に滑り止めをかませる


(4)イレクターの円錐と円柱の堺の肉厚を確認しながら削って行く


内形を加工する
このタイプだと内径の加工は最小限で調整する。






 卓上旋盤 + ドリルチャック
 カゴの成形に使用している卓上ミニ旋盤。
 上旋盤にドリルチャックを装着します。
 イレクターがずれないよう滑り止めを噛ませます。
  ※キッチンなどで使うものを使用。
 ドリルチャックにイレクターをかぶせ、彫刻刀をあてて削ります。













内径加工 : ホルソーで内部を薄く削る リーマーで加工、隙間は1mm前後以下 丸ペンチ(大)で円形を作る
上蓋の変形を防ぐ為、緩衝材をセット。


径24mm・径28mm リーマー : 最大径16mmで十分
ホールソー参考 :  6 mm 〜16 mm
カゴ芯棒や天秤の加工に使用

 ・イレクターの内部加工に使用
 ・電動ドリルに装着して使用
 ・径24mm:通常タイプの製作時に使用。
 ・径28mm:コマセ容量増量タイプの加工に

丸ペンチ : 丸ペンチの種類・サイズ・価格



 デジタルノギス デジタルスケール(バリエーション) 電動ドリルのバリエーション










  かご錘の調整
  かごのバランスと調整
  遠投カゴの1頁から、カゴ本体が出来上がってもです。
  組立時のバランスが悪ければ、飛ぶけど飛距離は伸びない。
  組立時の注意点です。
 (1)

  カゴ本体とカゴ錘の位置関係

  カゴ錘が、先端を除き、

  カゴ本体(下部)に収納されている状態。
 (2)

  飛行中&着水時の状態

  カゴ本体が上方へズレた状態。

  カゴ錘が、本体(下部)からはみ出さない。

  ※カゴ上部とカゴ下部の開き具合は、

    カゴ錘の胴体部の長さに依存する。

  ※カゴ錘は、胴体(円筒)部分が長いほど、
 
    カゴ上部と下部の開口間隔が長くなる。
(3)

  ・カゴが棚に届いた状態。

   針がカゴ外に飛び出しやすい、

   コマセが散りやすい。

  ※カゴ上部が浮き上がり、左右(360度)に振れ
る状態。

  ※カゴ下部は、沈みカゴ錘を収納する。
  組立時の調整箇所
( 1−1 )

  ※赤線間の(a)の間隔

  カゴ上部の芯棒部分の長さ(a)は、

   下記の(b)の長さと同じに設定する。
 ( 2−1 )
  ※赤線間の(b)の間隔
カゴ下部の錘の露出部分の長さ(b)は、上記の
(a)の長さと同じ。
  つまり、
カゴ錘の円柱部分の長さが、カゴ上部のスライド距
離に比例する。
(3−1)
※赤線間(C)の間隔
カゴの上部と下部の開口間隔は、
上記の(2−1)&(3−1)と同じってことです。
カゴ錘の円柱部分が長ければ、開口部の間隔を
大きく取れる。
 コマセを詰める時も楽ちんってことです。
  悪いパターン!!! 飛ぶけど飛距離は伸びない。
 (4)
  カゴ錘が、カゴ本体から飛び出た誤った設定
  ※カゴ錘が、
  カゴ本体下部から飛び出してはダ〜メ!!!
 (5)
  ・上カゴや下カゴが左右に振れる。
  ※上カゴが上方へ浮き上がるように上カゴ内部
   に浮力材を付る。
  ・下カゴは、水中ではカゴ錘を収納する。
  ※下かごは、垂直に上下するようにする。
  ※下カゴ内に空気が残ると浮いてしまうので、
    空気抜きを開けておく。
  ※下カゴがスムーズに下方へズレる様に2g
   前後の錘を付ける。
 誘導天秤一体式カゴ
 かご釣りを始めた頃に作成したカゴ
 2007年頃。
 カゴの基本構造は、同じです。
  ちょい投げ時代、
 あたりが分かりやすかった誘導天秤をカゴと一体
 で作成。 
 軽い錘では、あたりが取り易いと思います。
 カゴ錘4〜5〜6号位でしょうか。
 重くなると、ラインに掛かる負荷が増し、
 アタリの感じが鈍くなる感じ。
  ※投げ釣りの誘導天秤は、
 錘が着底すると錘の負荷が無くなり、アタリが
 直接ラインに伝る。。

  ハンドメイドの遠投かごの長所&欠点は
  ハンドメイドお遠投かごの長所は
   ◎ 形状をアレンジできる
   ◎ 飛距離も出しやすい。
   ◎ コマセ量が少なく、通常量の1/2程度で済む。
  ハンドメイドの遠投かごの欠点は。
  × 形状を整えるのが面倒臭い
  × オキアミなど大き目のコマセでは容量が入らない。

  長所&欠点は、何事にもつきものだから、考えながら作る、試す、納得の行くまで試行錯誤が続く!
  自分で作った、ウキやカゴで狙った魚が釣れたら、まぁ〜満足かなと。。。
  いきなりハンドメイドは、キツイかもしれません。
  まずは、市販されているカゴを改良しながら試すとよい思いますが。。。






  遠投カゴの自作、 ※ハマり過ぎ度 : 大 ・ 難易度 : 大

  自作カゴの素材(イレクター)は、加工ミスのロスを見込んで購入した方が時間的なロスがない。

  自作カゴは、1個につきイレクター2個を使いますが、上下の合わせなや加工ミスの割合は、10〜20%前後。

  例えば、

  カゴ1個を作る時は、イレクターは2個を使用ですから、

  イレクター10個を購入しても、加工・整形の度合いにもよりますが、完成品は4個位だと思います。

  完璧なものだと、1〜3個程度か。。。

  執筆中時点で、イレクターの形状はが6面体のみですが市販されている店舗も見かけなくなったので、早晩廃盤の可能性も!

  自作カゴを作り続けるのなら、相応のストックは確保しておいた方が良いかもしれませんね!!!

  私の場合、イレクターストック 50個弱は確保、カゴ20個分強でしょうか、当分は無くならないかと。。。

元パーツ
ジョイント J−50B S
元パーツ
ジョイント J−145 S
元パーツ
J−110A S IVO
専用接着剤
サンアロー接着液




  ステンレス棒(芯棒) :
2.0 〜 1.8mm
シモリ玉 : サイズ
: M/Φ7.5 ・ L/Φ9.5
内錘 :
ナツメ錘 : 0.5号(1/16 oz)
カゴ錘(シンカー) :
〜 28g・35g
カゴ錘(シンカー) :
28g


  ロケットカゴ 改造

  ベースとなる市販カゴに、ロケットカゴを使用したもの。
  材料費は、全部で1個当たり400円前後ではないかと思います。
  飛距離は、一定の条件下で平凡な飛距離80m前後だと思いますが、
  まぁ〜普通なんじゃないかと。。。
  コマセ容量は、ヤマシタのMサイズより少し少ない程度か、イレクターカゴより多いのは確か。
  オキアミとかも入ります。
ロケットカゴ : MサイズとSサイズの比較 ロケットカゴMサイズとシャトルの比較 ロケット・自作・シャトルのサイズ比較
サイズ(S・M・L)・透明・夜光 ロケットカゴは2つパーツから構成 カッターで気長に下蓋部分2分割する
  ロケッは、2個を用意し、下記写真の箇所でカットします。
  左側は上蓋に装着、右側は下蓋に使用します。

カゴ素材に浮力があり、下蓋が上がって来る 下蓋のカット箇所により下部の形状に違い 下蓋の錘の装着例







 解説 :
 ・しもり玉は、着水時にカゴが上部にずれ当たるので変形を防ぐ役割
 ・ステン棒の太さは、錘の重さにもよるが 直径 1.8 〜 2.0 mm
 ・ロケットのサイズは、M サイズかLサイズを選択。
  ※ 写真はMサイズの長さを 1cm強カットし短くしています。
  ※ 上記のかごは、ロケットを2個使用したもの、1個でも出来るが。。。
 ・イレクターキャップは、下蓋に固着させる。
  ※ イレクターの上部に2〜5g弱の錘を付けています。
 ・錘は、写真では鉛を使用しているが、、、
  ※ 今は、環境汚染を考え、ほとんど真鍮に変えています。
  ※ 一部、重さの関係で鉛錘を使用しているものありますけど (~_~;) 












  ロケットカゴを遠投カゴ釣り用に改造 ※お手頃に改造  難易度 : 小〜中 市販かご ロケット改造 主要パーツ
 市販されているロケットカゴを改造するだけで考えれば、CPは一番高い&非常に簡単に出来ます。

 ロケットカゴのサイズは、大きめならMサイズ(+J-145S)・小さめならSサイズ(J-110A S IVO)+共通パーツ

 簡単に組み立てが出来る反面、バランスを軽視しがち、本体でのバランス・コマセを詰めた時の錘とのバランス、見落とさないように!

ロケットカゴ(S) ナカジマ NO.211 ロケットカゴ M ナカジマ NO.212 ロケットカゴ L
ステンレス棒(芯棒) :
2.0 〜 1.8mm
ロケットカゴ S サイズ使用時
J−110A S IVO
ロケットカゴ M/L サイズ使用時
ジョイント J−145 S
シモリ玉 : サイズ
: M/Φ7.5 ・ L/Φ9.5
内錘 :
ナツメ錘 : 0.5号(1/16 oz)
カゴ錘(シンカー) :
〜 28g・35g






 工具(1)カゴや天秤を作る時に必要な工具



 カゴの上部の軸棒(芯棒)を楕円形(アール)に加工するペンチです、
 全体が両方とも円錐形をしています。
 成形には、2〜3回に分けて曲げる様にしないと変形します。
 丸ペンチは、先端から根元までアールの異なります。
 芯棒の上部アール(写真↓)のサイズは横外径8〜9mm、内径5mmです。
 ※このサイズが適切かどうかまでは?ですが、1mm落ちして7〜8mmが良いと思います。
 内側のトップ部は、角が付かないように丸くして下さい。



 丸ペンチのサイズ
 〜1.6mm位までは比較的簡単に曲がられるので、小さい丸ペンチで大丈夫です。
 〜2.0mmはかなり握力が必要になるので、大きめのペンチの方が良いと思います。

 ※芯棒を加熱してから、冷めないうち曲げると楽に曲がります。
   曲げ終わったら、再度過熱をして、冷水で一気に冷やします。

 丸形ペンチ
 丸型のペンチのサイズ 2サイズ
 刃先形状のサイズで、丸形の加工の度合いが異なります。

 天秤やその他の仕掛けを作るなら、刃先形状が小さい方を利用します。 
  丸ペンチの種類・サイズ・価格 ※アマゾンで送料無料、有料もあるので要確認です。
 穴を空ける
 1) カゴの下蓋の錘を収納する部分の加工
   サイズは、錘の外径に合わせたサイズを選ぶ。

   大きめを選ぶとガタツキが出やすい、小さめを拡張する方が調整し易いと思います。

   錘の外径は、だいたい 6 mm 〜 16mm 位だと思いま

ホールソー

参考 :  6 mm 〜16 mm
 2)自作カゴの下蓋の拡張

 錘の穴の調整には、リーマーを使ってます。

 面取りを行う時は、ドリルにヤスリを装着して行っています。



  カゴを自作・改造する時に必要な共通工具

 1) 丸ペンチ(大)は、カゴの芯棒の加工に、丸ペンチ(小)は、天秤など細かな仕掛け加工に使います。

   参考 : TOP スナップリングプライヤ 穴用直爪 極細タイプ HS-125F

 2) 硬鋼線カッターは、芯棒 2.0mmをカットする時に使用、通常のペンチではカットが出来ない為、要必要。

 3) 瞬間接着剤は、カゴ錘と芯棒に固着させるために使用、錘の穴と芯棒の径がほぼ同じでないときは半田小手で固着させます。

 4) 卓上旋盤は、イレクターの加工や市販カゴの外形の整形に使用、ウキの外形の整形にも使用。

 5) リーマーは、自作かごの下蓋の錘を収納する箇所の径を調整(削る)・微調整する時に使用。

 ・半田小手は、芯棒アール部分の隙間を埋める&固着させる為使いますが、R部分を隙間なく加工できれば使用しなくても大丈夫。


  芯棒の加工・カット・固着(接着剤)
丸ペンチ(大)
TOP スナップリングプライヤー 穴用直爪 HS-175
硬鋼線カッター アロンアルフア EXTRA
ミニ×4 0.5g×4 #04611
  カゴの外形の加工・整形・芯棒の穴あけ
RYOBI ドライバードリル
FDD-1000 646002A
PROXXON ミニウッドレース
小型卓上木工旋盤 No.28140
PROXXON ドリルチャック
No.28122


  芯棒用の穴開けドリル、カゴ錘用の下蓋の穴あけ用工具
E-Value 六角軸
鉄工用ドリル&ステップドリルセット
 ETD-10STEP
エンジニア テーパーリーマー
孔開範囲:φ4~16mm TR-02
ミニ ホルソー
口径 : 12〜16mm


  ウキや錘の重さや外径などの計測など
IDAODAN デジタルスケール
0.01gから500gまで計量可
シンワ測定 デジタルノギス
ホールド機能付き 15cm 19975






 ジグ/ジギング

 目の前でナブラが沸いた時、正直、カゴよりジグの方が確率が高いように感じたんだけど、、、自分だけかね。。。

 手返しの速さでも、ジグだと思いますが、

 
 カゴ釣りもSP&ハイスピード仕様なので、巻き上げは両軸より倍は早いと思います。

 カゴをジグに付け替えて投げるのも可能です。

 ただカゴ釣りの隣でジグを投げると、ほぼお祭り騒ぎ(騒動)になるので、かなりの間隔がない時とは避けた方が賢明でしょう。

 カゴをジグに替える時の重さは、カゴ本体重量がジグの重さを選択する時の基準。

 普段投げている重さを軽くすると、トップの重さが軽い分だけ振り抜けちゃいます。

 ベイトだとバッククラッシュの原因になるかも。

 ジグの選択は、以下が如何でしょう!
 

 通常だと、20〜30gを選択するところですが、

 臨時にカゴの付け替えなので、カゴ本体重量に合わせて選択します。

 私の自作カゴは、総重量40g強なので、ジグも40〜50gってことになります。

 コマセを入れると、詰め方にもよるけど50〜60g以下だと思いますが、正式に計測はしていません。

 ただ、ジグも重いほど沈下速度が速くなるので、巻取りが忙しくなると思います。


 参考 : ジグパラ ショート (20〜40)


 参考 : ジグパラ ショート(その他)






inserted by FC2 system